レッスン/教育 Lesson/Education

~ドラムセットの本来の役割~
ドラムセットは、メロディーサポートという重要な役割がある楽器です。どんなに自己主張したい時でも、メインのメロディー(インストなら主な旋律を奏でてるパート/楽器)を、ヴォリュームやテンションで上回らないように調整すると、バンドとしてのバランスが取れます。そしてドラマーは、バンド全体のタイム軸の一番中心にいるべきで、タイム・キープというもう一つの重要な役割もあります。

時に攻撃的に、時に楽しく、時に悲しく、時に優しく、その曲のイメージやフィーリングに自分のテンションを合わせて、ヴォーカルを引きだたせたり、ギタリストのソロをカッコ良く聴かせたり、曲の進行やAメロ・Bメロ・サビなどのセクションの移り変わりを分かりやすくさせたりと、サポートするのがドラマーの役割です。

要するに、メロディー 楽曲 共演者をサポートしつつ、曲全体を良く聴かせるためのサポートをするという意味合いです。

~身体的要素~
ドラムセットは、体の4箇所(右手、左手、右足、左足)がバラバラに違う動きをしたり、同時に動いたりと、この2つの動きを混ぜ合わせて演奏が成り立つ楽器です。特に手足をバラバラに動かす時は難しく感じ、リズム感・タイム感が良くないと出来なさそうだと感じる方が多いと思います。

ただ実はこれが難しいと感じるのは、ドラムセットという楽器に触れ始めたばかりの時期、ほんの少しの間だけです。普段の生活で体の4箇所をバラバラに動かすことはないため、ただ単にそういう動きをするための脳の回路が出来上がっていないだけです。

この“4体独立(4-Way Independence)”に関しては、少しの間集中して練習すれば、バラバラに動かすための脳の回路はすぐに出来上がります。一旦この脳の回路が繋がってしまえばすごく楽になるので、上達の確信を抱いて、安心して楽しく練習してみてもらいたいです。

~歌うことの重要性~
自分が叩きたいパターンなどを声に出して歌えれば、思っている以上にすぐに叩けるようになります。叩くだけの練習をするよりも、自分のやりたいフレーズやビートを早く習得出来ます。

ドラムセット/打楽器は実は非常に歌に近い楽器で、バンド内でのドラマーの仕事はタイムキープの他に、メロディーサポートでもあります。一から楽曲を製作する時、その曲のメロディーラインに合わせた/合うビートのパターンやフィルインを考えることは良くあることです。その方が楽曲としてまとまりが出て、一体感が生まれるからです。

リズムパターンというものは、声に出して歌いやすいものです。ドラムセットは、自分の叩く内容を声に出して歌いやすい楽器です。

まずは今一番叩きたい曲のドラムのリズムパターンや、フィルイン(おかず)のフレーズなどを声に出して歌ってみて、イメージすることが非常に大切です。

~身体的技術に関する解釈~
確かに叩くと言う行為だけで見れば、背中、肩、腕、手首、指、そして膝、足首、足全体などの使い方はしっかり理解しなければいけません。なので、様々なアプローチでの身体的技術は必要不可欠です。

ただ実際は・・・例えば今日人生で初めてスティックを持ってドラムを叩くという生徒さんに、正しいスティックの持ち方を教えるよりも、自由なスティックの持ち方で好き勝手に音を出してもらう方が感動して楽しんでもらえるんです。その時点で、またはその後もしも、手が痛い・思い通りにスティックが動かない・・・などの問題が発生しそうと講師側で判断出来たり、生徒さんからの申告がある時点で、助言をしていくのが良い流れです。

例として、スティックの正しい持ち方という言い方をしましたが、結局世界共通で間違えなく正しい持ち方など存在しません。正しいテクニックではなく、有効なテクニックと解釈してみてください。あくまでその生徒さん自身が、体を痛めず/負担をかけず、自分の出したい音を出せるスティックの持ち方をしていればそれが正解です。

結局、スティックの持ち方などの身体的技術は、有名なアプローチもたくさん世の中に存在しますが、それがその生徒さんの演奏スタイルに本当に合ったものなのか・・・そうとは限りません。実際のレッスンでは、その生徒さんに本当に必要で見合った内容のテクニックが何かを判断するのが、我々講師の仕事です。

~一人一人の個性を大切に、尊重すること~
例えば、レッスンルームに、初心者の生徒さんが5人いて、皆さんそれぞれに同じ8ビートのパターンを叩いてもらうと、5人それぞれの5通りの異なる8ビートとして聞こえるのが、ドラムセットという楽器です。

この時に皆さんご自身も、周りの人達それぞれの良いところを把握しようとする癖をつけましょう。悪いところばかり探す癖がついていると、せっかくのその人の個性をあえて殺してしまうことになります。もしかしたら、一般的には良くないと考えられている奏法でも、その人の体には合っていて、やりやすくて使っている奏法かもしれないからです。

良い/悪いの基準は、あくまで皆さん自身の個人的感情評価です。その個人的感情評価で、他人のプレイを低評価すると、もの凄く視野が狭まってしまい、もったいないんです。

音楽の中でのドラムセットの評価基準は、その楽曲に合うことをやっているかいないかに限ります。是非ともこのようなイメージで、楽曲の中でドラムセットがどのような個性を出して鳴っているか、意識しながら好きな音楽を聞いてみて頂ければと思います。

~ドラムセットを叩いてみたい思っている皆さんへ~
これからドラムを始めたいと思われてる生徒さんには、ドラムは身体的な楽器というだけではなく、思考的で音楽的な楽器だと思ってもらえるような、実際の音楽の中で使えるテクニックを中心に、実際のプロの現場でも役立ち、バンドの演奏でも役立つ実践的な内容を基礎、応用を含めてレッスン致します。

手足がどれだけ早く動くか、どれだけ複雑なパターンを叩けるか・・・これらは最重要ポイントではなく、~どれだけその楽曲に合うドラムを叩けるか~ = 音楽的なドラムを叩けるか~
これこそがドラムセットプレイヤーの一生の課題だと常に感じています。身体的技術にプラスして、表現の要素を取り入れてみましょう。

 

~音楽の基本~
聴き手に何だかのEmotional State/情緒状態を感じてもらうことが、音楽全般の基本形だと確信しています。

実際に叩いている内容⇒ ~何を叩いているか~ よりも、人間の内面的な部分⇒ ~どういう気持ちで、どう叩いているのか~ をこれからも大切にしていきましょう。

WHAT you play ⇒       ⇒ HOW you play

 

音楽的なドラムを演奏することに関する、とてもユニークな見解を提案します。ただ単にドラマーとしてだけでなく、ミュージシャンとして みなさんがドラムを演奏する上での、視野を広げるための素晴らしいアイデアを共有していきます。

必要なテクニックに加え、音楽の中で輝けるようになるためのドラム・レッスンを東京と沖縄で随時実施中。お会い出来ることを楽しみにしています♪

 

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