ロサンゼルスの師匠たち②グレッグ・ビソネット氏

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with Gregg Bissonette
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ロサンゼルスのスタジオ・ドラマーとしては、ファースト・コール(一番にお呼びがかかる)ドラマーと言っても過言ではない。とにかく音楽的なドラマーだ。

音楽的なドラマー(Musical Drummer)とはどういうことだろうか・・・ミュージカルのバック専門のドラマーではない。

叩くフレーズなどがメロディーを意識させてくれたり、楽曲に合うフレーズ、グルーヴやフィールを最優先的に考え、演奏出来るドラマーだ。ドラムセットは基本的にスネア⇒タム⇒フロアタム⇒キックという順序で音が低くなっていくので、一応音階が存在する。打楽器でも音程はすごく大事なことなので、意識するべきである。

僕がちょうどGregg氏の家に駆けこんだ当時は、テクニックばかり習得しすぎた上、それを楽曲の中で使い切れていない自分を改善したいと考えていた。

Gregg氏のレッスンは他の師匠達とはちょっと違い、教則本などを一切使わないレッスンだ。その代わりに最初に言われたことは、「レッスンを毎回録音して、後で聞き直して復習してほしい」という内容だった。

僕は他のレッスンでは、場合によりけりで録音はしていたが、Gregg氏のレッスンではとにかく録音したものを聞き直し、必要であれば自分で譜面を書いて記録したりするというやり方だ。Gregg氏のレッスンを受ける場合は、なるべく音質の良いレコーダーなどを必ず持参しなければいけない。

後から考えればこのやり方のおかげで、~セルフ・アナライジング~(自己分析・解析)が出来るようになった。正直に言うとGregg氏に習うまでは、セルフ・アナライジングを一切していなかった。

初日のレッスンで、「自分の好きなテンポで8ビートを叩いてみて」と言われ、当時よく演奏する機会があったJames Brownの「Sex Machine」のグルーヴを、オリジナルテンポの110くらいを意識して約2, 3分叩いた。すると・・・

「テンポそのものがだんだん遅くなる癖があるようだ」という言葉をもらった。この一言からタイムに関する人生をかけた研究の旅路が始まった。

どうしても、自分の中では、気持ち良く感じていて、ずっと同じテンポ・タイムで叩けていると思っても、実際には外部にそうは聞こえていない時がある。

ドラマーの人生をかけた課題~Life Time Work~は、手足を可能な限り早く動かせるようにすることではなく、体内時計~Inner-Clock~を完璧にしていくことだ。

この体内時計を最短で効率的に良くしていくためには、~録音~が必要不可欠だ。体内時計は、自分自身のタイム感を理解することによって精密さ・正確さが増す。そして自身の感覚を理解するために重要なのが、録音したものを聞き直し、セルフ・アナライジングの作業をすることだ。

一体何をアナライズ(分析・解析)するかと言うと、主に自分のタイム感の癖だ。良い癖も、悪い癖も全て

主にグルーヴ、ビートを叩いてる時のタイム感の話だが、他にも何か見つかるかもしれない。例えばフィルインがハシる・・・など。そういったこともあればメモに記録しておき、自分なりの修正方法を探ると楽しい。

このようにGregg氏が力説する、多種多様ジャンルにおいての音楽的ドラマーになるための重要事項を解説した、素晴らしいDVDをご紹介するので是非ご覧になってみてください。
(↓こちらの写真から、または当サイトのドラマーズ・ショップからも詳細確認可能)

次のページで、セルフ・アナライジング作業方法の詳細、そしてもう1つのグレッグ氏のお勧めDVDをご紹介したい。

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